解らないことは調べろ!

 コウモリの糞を乾燥させると統合軍総参謀長、改めブラックさんぼーです。先月下旬より名前を変更してお送りしております。



 前回のシャイニングガンダムに続いて、親切設計過ぎて話にならないと後回しにした「ノーベルガンダム」を作っていこうかと思うんですが、仕上げの具合はさてどうしたものか。

 立て続けに簡単フィニッシュを二度もやって面白いのかどうかってことなんですが、スキルアップも兼てやってみますか。国家の代表が使うマッチ用マシンですから、メンテナンスは試合毎にやられてるでしょうし、めちゃくちゃに汚れまくってるなんてことないと思うんですよね。劇中での扱い方見てると、チボデーとジョルジュ以外の大多数のファイターは、かなりいい加減な管理にも見えますが、我々の知らないところで色々やってんでしょう。











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バンダイ1/144「GF13-050NSW NOBELL GUNDAM」



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■キット
 全体的にかなり小ぶりのキットですが、非常によくできています。特に合わせ目消しの必要な箇所が殆ど、接着剤を使わことなくストレートでも非常に高い完成度を誇り、スナップフィットキットの魅力と利点をほぼ完璧に引き出していると言って良いでしょう。更にストレート組みでも9割の色の再現性を確保しているのが凄いです。おそらく1/144HGシリーズにおいては殆ど完成形ではないでしょうか。やってくれた喃


a0087449_19315.jpg■チェック

 まずボックスアート、インストの写真やアニメのセル画等を比較して色割りを確認して、完成後のイメージを膨らませます。

 塗装箇所はカメラセンー、バルカン砲口、髪の裏、セーラー服っぽいデザインのライン、腿のハイニーソのライン、その他開口部。

■組立
 今回もサーフェイサーを吹いて細かい傷を隠ぺいすることができませんので、ゲートの処理は可能な限り綺麗にします。

 ちなみに前回、パーツの切り離し時はパーツギリギリを切らずにゲートをちょっと残しておくほうが抉れが少なくて良いと書きましたが、もう一つ理由があります。
 ニッパーでギリギリを切ると、パーツを切るときにパーツとゲートの境のプラを思い切り刃の内側に絞り上げていきます。この時、スチロールのパーツが変形するので白くなり、場合によっては引き千切られて“えぐれ”としてパーツ側に窪みが残るのです。
 通常であれば“えぐれ”には瞬間接着剤を垂らしてペーパーをかけで平滑にしてやれば、上からサーフェイサーを吹くと修正されるのですが、簡単フィニッシュではなかなか頑強に抵抗して完成度を大きく左右してきます。ちなみに頭部は目の塗装を行ってから組み込みを行ったので最後に組み立てていますが、合わせ目けしは一カ所もないのでそれでも大丈夫です。

■ストレート組
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 なんか可愛いですね・・・。どことなくバーチャロン的な茶目っ気があるというかなんというか。まぁレースマシンなのでこんなのもありでしょう。とりあえずラヴ&ピースなのじゃ。






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 付属のアクションベースを使うことで一子相伝の拳法を使わせることも可能です。もちろんサイズ的にほかの拳法家と戦わせることもできます。しかし汚い机だな・・・












■合わせ目消し
 処理の必要性がある箇所はボディーと襟の二カ所だけです。このスケールでこんなに少ない合わせ目は初めて見ました。RGのガンダムを見るまでは
□襟
 襟の部分は背中に垂れる部分と左右の襟で3ピース構造ですが、背中に垂れる部分とボディーをつなぐ差し込みダボをカットし、襟側と接着して1ピースにすると頭上からはめ込むだけになります。
 この時左右の襟と背中側の部位の合わせ目を流し込み接着剤を使って消してやります。張り合わせ面の左右に流し込み接着剤を3回ほど重ね塗りしてギュギュっと合わせると、溶けたプラがニュっとでてくるのでデザインナイフで削ぎ落とし、ペーパーを掛けて仕上げてやれば完成。この時埋まってしまった白線のモールドをPカッターで復活させてやる必要があります。

a0087449_0544768.jpg□ボディー
 ボディーも同様に前後で貼り合わせるようになっているので、脇にできる合わせ目を消してやります。今回は前回いつもやっているやり方と触れた「流し込み接着剤と瞬間接着剤の合わせ技」を失敗例としてやってみます。これでやるとこんなリスクが付きまとうのです。

 まず通常通り合わせ目に接着剤を塗り、普通に張り合わせます。通常の接着剤でパーツを固定して強度を確保した後、僅かに残る隙間に瞬間接着剤をパテ替わりにして流し込んで合わせ目を消すという方法なのですが、これはあくまでサーフェイサーを使って下地を覆い隠すこと前提でやっていますので、時々こういう具合に薄い筋が残ってしまいます。サーフェイサーを重ねれば何もなくなってしまうのですが、塗装せずに放置するとこの線はいくらヤスリを掛けても消えません。その内消えるのは消えますが、消えるころにはパーツの形が変わっています。なので簡単フィニッシュでは基本に忠実に接着剤で溶かして消すのが良いと思います。

■塗装

<塗料>
白  :キャラクターホワイト(Mr.カラー)
赤  :キャラクターレッド(Mr.カラー)
メタル:焼鉄色(水性ホビーカラー)
緑  :パークグリーン(タミヤカラー)
メタルグリーン:スーパーシルバー(Mr.カラー*下地)→クリアグリーン(タミヤカラー)


 塗装に入ります。塗料は吸着力と塗膜の強いMr.カラーと定番のタミヤカラーの併用で行きます。塗装箇所は目、バルカン砲の砲口、襟の白線、胸部のカラータイマー、太ももの赤線、髪の裏側。ですなるべく厚ぼったくしたくなかったので、塗装にはエアブラシを使用していますが、無ければ無いで筆で塗ればよいのです。

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■カメラアイ
 こちらは黒縁をMr.カラーブラックで行った後、目の部分の塗料を削り落とし、タミヤアクリルのパークグリーンで塗装後、墨入れマーカーで墨を入れています。個人的にこの墨入れやっちゃうと銭型のとっつぁんみたいになるのであんまり好きじゃありません。とっつぁんは好きですが。


a0087449_0554795.jpg■白線
 襟の白線ですが、こちらは付属のホイルシールで再現することになっています。しかしながら実際はV字型の比較的細くて深いモールドなので、墨入れを同じ手順で白を入れてやればシャープで綺麗なラインを出すことができます。まず下地を隠すためにベースホワイトを使って白を入れ、続いてキャラクターホワイトで白線を入れてやります。少々はみ出しても溶剤を染み込ませた綿棒で拭ってやると綺麗に落ちます。

 向かって左が処理済、右側が適当に塗料を入れた状態のラインです。ラインと直角に綿棒を動かせば綺麗に白が入ります。

■赤線
 こちらの赤線は左大腿部の凸モールドに色を載せるだけなので、ライン以外をマスキングしてエアブラシで塗れば完璧です。まずモンザレッドで下地塗装します。この段階で隠ぺい力が低いためにピンク色の発色になっていますまら、ここへキャラクターレッドを重ね塗りすると綺麗に赤が発色します。

■カラータイマー
 胸リボンのカラータイマーは一度ニュートラルグレーで下地塗装後、スーパーシルバーで面一に塗り、さらにタミヤカラーのクリアブルー+クリアイエローを調合(グリーンそのものが無かっただけです)したクリアグリーンを重ねてやればこのような綺麗な発色に。隠ぺい力の高いシルバーで下地塗装したところへクリアグリーンを重ねても良いんですが、発色させるのに時間かかって面倒くさかったので、ニュートラルグレーで塗りつぶし、シルバーを少量でも綺麗に発色させてやることにしました。

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■髪の裏のラジエーター
 ここはガンメタル+シルバーという指定でしたが、もともとここはラジエーターを兼ねたフィンらしいので配管等の焼け鉄色へ変更しています。実際に塗りますが、このパーツは髪の内側がメタルカラー、丁度淵の部分は黄色という色合いなのでちょっと面倒です。一度髪の表面をマスキングし、裏面をMr.カラーのジャーマングレーで下地塗装し、水性ホビーカラーの焼鉄色を重ねてベタ塗りします。淵の部分は成形色の黄色なので、この部分だけ溶剤を染ませた綿棒で塗料を拭き取りました。

■墨入れ

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 今回は墨入れにエナメルカラーを使いませんのでクリアーによるオーバーコート無で直接行い、ダイソーの電動消しゴム、墨入れマーカー極細ブラック、グレー、墨入れマーカーブラック拭き取りタイプと拭き取りペンことリアルタッチマーカーの四品を使いました。

 塗装面には使えないと思っていい墨入れマーカーの極細は、遅乾性油性インクなので塗装面を侵しますし、遅乾性もくそも塗ってしまうと塗膜ごと削らないと落ちませんが、下地がプラなら気にせずガンガン墨入れができます。もちろん油性なので定着性も高く乾燥すると触ったぐらいでは落ちません。
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 万が一はみ出したらこちらの電動消しゴムで落とすことが出来ます。普通の消しゴムでも落とせますが、個人的には先の細い電消しのほうが小さいパーツには便利ですし、パーツに無駄な力を掛けずに効率よく落とすことができるのでこちらを使いました。なければ溶剤を染みこませた綿棒なので拭きます。

 拭き取りタイプは水性なので乾燥しても定着しませんから、墨入れした後は触らずにそのままオーバーコートかトップコートで固定してやります。MAX渡辺氏のコピックペンによる墨入れと同じことです。 

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■髪の墨入れ
 髪の部分は黄色ですが、こちらに黒やグレーで墨入れするとかなりケバイので、今回はこのタミヤカラーアクリルのデザートイエローを使いました。4倍ぐらいに希釈して通常通り流し込んで拭き取ります。今回はエナメルを使わないこと前提でクリアーコートがされていないため、間違えてエナメルでやるとパーツを割ってしまう可能性があるので要注意です。


■トップコート
 トップコートはいつもの水性ホビーカラーのトップコート艶消しか艶消しクリアーを吹いて完成です。
 
■+アルファ
 付属のアクションベースを使っても良いんですが、なんか卑猥に思えたので今回は電消しを調達したついでにトールタイプのフィギュアケースを見つけたのでそれに収めて見ました。あー悪くないですね。いかにもな感じで。
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 てな具合に簡単フィニッシュ二回目でしたが、いかがでしたでしょうか。いい加減そろそろガンプラに飽きてきましたので、次はスケールモデルにしたいとおもいます^^; 



オマケ

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Commented by moeru_otoko at 2012-03-08 22:19
綺麗な機体だなぁと思いました。
髪の裏までしっかり作ってあるできのよさもありますが、参謀長の手でしっかりブラッシュアップされてるんでしょうね。
合わせ目けしとかいらないのはパチ組勢の俺にはうれしいところ
Commented by ポックリさん at 2012-03-13 00:48 x
キットの出来が向上したのも確かでしょうけど、それを引き立たせるのは参謀長もといさんぼーさんの細かい修正によるものですよね。

とこでこちらはポージングにやたらと気合が入ってる気がするんですが……
さんぼーさんの業の深さを垣間見た気がする。
Commented by さんぼー at 2012-04-20 01:40 x
>燃える男さん
ありがとうございます。
昔はパーツの個数とパチ組の組立時間の差だけでMGとHGの難易度の上下を決めてる節があって、人によってはHGなんぞ手間ばかり掛かる代物でしたが、現在は本当に出来も良くて組みやすくて、お値段もほとんど据え置きってのは凄いですよねぇ。HGとMGの間に新しいグレードのRGが登場したことで、さらに選択の幅も広がって少しの手間で良い物が手に入る良い時代になって、いろんな人に楽しんでもらえるのは嬉しい事ですよ。

>ポックリさん
 ありがとうございます。まだまだ柔軟さ足りて無いので、もっと数を熟してキットの元のポテンシャルを生かせる工作もしていきたいところですね。
 簡単フィニッシュは薄い塗膜を重ねない単純な塗装なので、ポージングによる劣化に強いのが特徴でもありますし、Gガンは有機的な動きをするイメージもあったので色々やってみました。別にアレンビーが可愛いから好きだとかそんなの全然関係ないですよ。ええないですとも。
by sanbo_cho | 2012-02-23 01:11 | 模型 | Comments(3)

ひたすら模型*製作代行もやってます!


by さんぼ@塗装済完成品売却・納品完了