お前の好みもニッチだな!って言われて初めて気が付いた

 燃えさしを草に包んで樹皮を巻きつけるとどこへでも、さんぼです。こんにちは、こんばんは、フオメンタ!気が付いたら三か月ぶりですね。原型製作してて遅れてしまったという言い訳を添えておきます



 今回製作したのはこちら!

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バンダイ HGAF1/144スケール

GX-9900 GUNDAM X


 覚えていらっしゃるの方も多いかもしれませんが、ガンダムWに続いて96年に放送されて打ち切りになった作品です。四年後のミレニアムにシリーズへ加わった∀ガンダムが独特過ぎるデザインで物議を醸したのも印象的でしたね。

 月面の太陽光発電所からマイクロウェーブによって送信されるエネルギーを、背中の反射板で受信して当時最強を誇ったサテライトキャノンへ供給するという斬新なメカニズムを持っていました。同じような装備の無人機を複数同時に操って斉射するという驚異的な火力は半ば恐怖心すら覚える設定でした。
 リフレクターを展開する派手な射撃シーンとコロニー破壊用の超火力を合わせて、正に名実ともに大量破壊兵器としてのガンダムを描いたのはユニークだったと思います。あと主人公役を務めたのが、チンピラをやると輝く高木渉だった事も斬新でしたね。

 今回はだんだん小奇麗になっていく90年代のガンダム作品を扱うので、制作では簡単に、凝った改造やリアリティーはあまり気にせず気楽に作ってみようと思います。





■キットチェック
 ボックスアートは初期のキットに比べると随分華やかになりました。高エネルギーの火砲を豪快に放つGXの雰囲気がよく出ていると思います。
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 簡単なので、いきなり組み立ててみました。関節パーツはABS製と一部がポリキャップになっています。ビームサーベルは刃部がグリーンのクリアパーツとなって、90年代まではピンクが主流だったために結構目を引かれた人も多かったのではないでしょうか。
 そういえば攻殻機動隊の押井監督がイノセンスの時に、デジタル画面の表示色を一般的だった緑から赤系に変えたなんて話を何かでしていたのを思い出しました。何か関係があるんでしょうかね。

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 サテライトキャノンのエネルギー元となるマイクロウェーブの受信装置“リフレクター”には、微妙な彩色を再現するためのホログラムシールがセットされています。ビックリマンのキラカードみたいな感じ。キットの完成見本写真では見事に使用されていないのがいろいろな物を物語ってくれています。
 どんな具合なのかハッキリさせるために今回はあえて使ってしまおうと思います。リフレクター部分にはあらかじめ独特のディティールが入っているので、メタルカラーで塗装しても不思議な色合いは再現可能かと思います。

 ビームライフルはカバーを展開するとシールドになるという斬新な発想です。展開後のパーツは昔の1/100HGとは違って可動ギミックがキャンセルされて別パーツ化されました。展開済みのビームライフルがもう一挺付属します。バックパックに接続してエネルギーをチャージするという設定です。

 Vガンダムの時と同じように全体的に線が細くてパーツも小さくできているので、組み立て作業に若干辛い所があるかもしれません。合わせ目処理が必要な所も多めですし、パーツの構造上強度に問題のある箇所も存在するので、組み立ての際には注意が必要です。

 今回は気楽に作りましょう。気楽にやってもそれなりになるんです!


□制作
 部品分割が細かくなっているため、特に工夫が必要な個所は殆どなく、ごく単純な合わせ目けしをする程度です。
 今回使用したのはスタンダードな接着剤です。リモネン系は安全ですが揮発が遅く、シアノアクリレート系(瞬間接着剤だと思ってください)は強固ですが、ネジレやショックにモロイという弱点があります。
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 ちょっと横道にそれますが、ホームセンターでこんな物を見つけました。レバーを使って締め上げるクランプです。以前から金属製でネジで締め上げる物はありましたが、樹脂製、レバー式は初めて見たので買ってみました。挟む以外に、保持具の向きを変えて外側へ向かって突っ張ることもできるそうです。しかも小さい物は一個300円程度でリーズナブルです。
 最近は複製に使うシリコン型のバインドで多用しますが、とても使い勝手が良いです。微妙な性能もプラモ向きのような気がします。今回はこの工具でパーツを固定しました。でも前からあったのかな?


□実は書くことが無い!
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 パーツ分割がとてもよく工夫されているために、作り手が何か特別な事をしなければいけない!というポイントが殆どありません。今回、実際に手を入れた場所と言えば、ひじ関節のパーツが合わせ目けしをする前腕部分に埋没する形で固定されるため、前腕部分の接続を一部開放して後ハメ加工した程度で、その加工レベルもパーツの突起を切り取るだけでした。







■塗装
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 塗装作業の下準備として、缶スプレータイプのMr.サーフェイサー1200を使用しました。前々回のV2ガンダムでは白地のベースホワイトを使いましたが、今回は未使用としました。

 塗料はMr.カラーのキャラクター系ホワイト、イエロー、レッドに、青は説明書を参考にインディーブルー、ミディアムブルーとキャラクターホワイトを調合して作成し、紫の指定になっていたパーツは旧HGキットを参考にしてメタルカラーへアレンジしています。






a0087449_2335416.jpgビームサーベルは蛍光グリーン、蛍光イエロー、キャラクターホワイトを混ぜて作成して3段階のグラデーションを付けています。センサー類は付属のホイルシールと筆塗りで再現しています。本体の塗装にはグラデーションをつけないベタ塗りの塗装を行いました。













□オーバーコート
 塗料の関係で表面が艶消し状態になっていて、光を乱反射させるために微細な凹凸ができています。この状態でスミ入れをすると、凹凸の隙間に塗料が入り込んで十分拭き取れず、少し汚れてしまうことがあります。演出にしたり、気にしなければどうってことはありませんが、気になる場合はクリアーでオーバーコートし、反光沢もしくは光沢状態にすると作業が楽になります。今回は仕上げ用UVカット光沢塗料の缶スプレータイプを使用しました。

□スミ入れ
 スミ入れも実は色味がどうだとか色々あるんですが、今回は気にしなくて良いでしょう。純粋にガンプラを楽しもうと思います。デカールなどは付属されていないので、スミ入れが終わったら出来上がりです。



GX-9900 GUNDAM X

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 残念ながら実質打ち切りとなった作品ですが、設定はとても良かったと思います。大量破壊兵器としてガンダムを描いた点やそれに足るだけの火力と性能を持ち合わせていましたし、説得力のある演出がなされていました。
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 OP曲もよかったですし、起動に必要なGコネクターの発想もよかったです。ファンネルやビットがそのまま完結したモビルスーツになっている点も素晴らしいアイディアでした。

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 ただ、当時を思い出すとお話は全く記憶に残っておらず、ただひたすらにジャミラなのか、ジャミルなのかで、友人に「ジャミルな!」と突っ込まれ続けていたぐらいなので、メカデザイン以外はとても印象が薄かったということですね・・・。皆さんはいかがだったでしょうか。

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 個人的に一番評価が高い部分はビームソードです。細身で華奢なサーベルが主流でしたが、刃部のボリュームが出て「とりあえずな装備」はいかにも強そうなイメージに変わり、プラモデルで持たせても十分映える物になりました。キットの中では最も地味で頑丈な武器に存在価値を与えた良い工夫だったともいます。

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 全体的に武装の火力が大幅に上がった作品だった気がします。独立したバルカンポッドはRX-178MkⅡ以来でしょうか?最弱の武装にも結構な破壊力とインパクトが与えられていました。

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 でもまぁ、完全にネタ化したGガンやイケメンまみれのWの後に火力てんこ盛りにしたところで微妙、と言われたらそうかもしれませんねぇ。不調だった理由がそこにあるのかは知りませんけど。

というわけで以上です。これは繋ぎの作品なので、次回は少し早めに上げられるかと思います。よかったらまた立ち寄ってみてください。それではまた!

 
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Commented by ポックリさん at 2015-08-12 00:52 x
久しぶりにコメントいたします。以前は自身のブログで失礼をいたしまして申し訳ありませんでした。

実はガンダムXはガンダムシリーズでもかなり好きなので、このチョイスが嬉しくて書き込んじゃいました。
自分はクッキリスミ入れしちゃう派なのですが、こういう大人しいスミ入れをするのって技術のいるものだと思います。トップコートの質感や紫部分のメタルカラーと相まって、すごく爽やかな印象を受けました。

公開できそうな時が来たら原型製作についてのお話も伺いたいです。
Commented by sanbo_cho at 2015-08-15 14:11
>ポックリさん
お久しぶりです!
 その節はこちらこそ配慮を欠いた内容で大変な失礼を致しました。改めてお詫び申し上げます。
 そしてご覧頂き有難うございます。楽しんで頂けた様で何よりです。もし宜しければ、是非また遊びに来て下さい。
 
>GX
 この頃のガンダムタイプは自ら進んで作る機会が乏しいように思えたのと、展示物も重苦しい仕上げが多いので、気軽に作るシリーズとして今回はリアルタイムで見ていたはずの同世代直撃作品を選んでみました。個人的にはディバイダーが好みですが、品切れだったのでスタンダードなGX-9900をご用意いたしました。
 
>スミ入れ&塗装
 今回は撮影の都合から線の太い所だけに塗料を流し、それ以外はスジ彫りを通常よりも深く彫る事で、撮影時の照明によって出来る陰影を利用するようにしました。気軽に作る事が前提だったので、半ば実験的な手法をそのまま使っていますが、写真で見る分には大きな問題はないように思いました。
 なによりも買ってきたキットをそのまま組み立て、出来の良し悪し無関係に楽しむという、最も基本的な姿勢でプラモは十分面白いんだということを再認識して頂けるような、そんな仕上げを目指してみました。

>原型製作
 諸事情により、この場で詳しいことはお伝えできませんが、販売も視野に入れたミニチュアの制作が進行中です。
 また、一年程度の準備期間を必要としますが、当ブログでの連載企画も準備中で、そちらで一部をご紹介できればと思っております。
by sanbo_cho | 2015-07-25 22:55 | 模型 | Comments(2)

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