シーマ様が35歳って冗談はよしこさん

 食べ物で遊ぶ動画を上げると即座に、ブラックさんぼです。こんにちは、こんばんは、イアオラーナ!近所の電気店の玩具売り場の責任者の方が、気さくに話しかけてくれるんですが、購入履歴の9割がプラモだからですかね。別のお店では「玩具専用ポイントカードにしたら?w」と言われてそうしました。

 

というわけで今回作成したのはこちら!

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バンダイHGUCシリーズ1/144スケール
RX-78-2 GUNDAM


 シリーズの初代である「機動戦士ガンダム」に登場して、主人公のアムロ・レイが天才的な操縦技術で数々の伝説を残した一機です。敵軍からは「連邦の白い奴」とか「白い悪魔」と綽名されて恐れられました。

 デザインもさることながら、子供向けのヒーロー然とした勧善懲悪的な内容のロボット作品が多い中で、人間同士の殺戮をそれまでに無いリアルさを追求して独特の世界観で描いたことから、リアルロボットと呼ばれるジャンルを確立し、放送開始から30年以上経過した現在でもロボットアニメ界の王者として君臨していますよね。


 比較的綺麗な状態で仕上げてきたガンダムタイプですが、今回は劇中で描かれた一年戦争でエースとして戦い抜いた機体を、まさに激戦で使い込まれた様な雰囲気で製作したいと思います。
 色が派手なので、寂れた公園か場末の遊園地の遊具みたいな雰囲気になるかと思いますが、あえてくたびれた感じを目指してみます。
 




「細けぇこたぁーいいんだよ」って方へ!
完成品はこちら!


■キットチェック
 HGUCシリーズ初期のキットのため、ボックスアートは今一つ迫力に欠けるデザインなので、どうしても後発キットと比較すると見劣りしてしまいます。出来ればお見せしたかったのですが、今回はカメラの不調でデータがクラッシュしていたのと、在庫置き場の整理で箱を処分してしまっていたのでお見せできませんでした。申し訳ありません。

 家電量販店で700円未満という手ごろな価格と作りやすいパーツのボリュームですが、シールドやビームサーベル等の付属品はそれなりに充実しています。
 キットの完成度やデザインはアニメの作画に近くてあっさりしているので、スケールモデル的な解釈と表現を行う綿密な表現をするには、土台となるキャンパスの情報量が少なすぎて高い効果は望めそうにありません。
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 そこで、仕上がりがより綿密になるような改造を施し、豪勢に出来の良いパーツを使うことにしました。用意したのはこちらの市販パーツとBクラブさんのエクストラガレージキットのレジンパーツセット「ハイディティールマニュピレーター」です。これだけで二千円はする高級品です。1/144用RX-78-2用は無かったので、シンプルなジム改用を買ってみました。
 

■組立―方針
 今回は一年戦争の中盤、重力戦線におけるオデッサ作戦頃を想定して制作してみようと思います。

□ストレート組
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 手早く組み立てて2時間程で完成。
RX-79-2GNDM NC“ジンダム改カスタム”!




 頭部は高校の先輩に頂いた大量のジャンク品を流用したテストショット版。
「てめぇ、買ってきたガンダムの部品が一つも残ってねぇじゃねえか!」と言われそうですが、フォルムもカトキデザインっぽくなりました。何よりジムカスタムもジム改も新品のキットからパーツをもいじゃったのと「見本はパッケージ用に塗装してあります」とか「イメージと異なる場合があります」ってちゃんと書いてありますからね。
ガンガルよりはちょっとだけかっこいいジンダムも流行らせていきましょう。
 
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■改造
 出来の良い後発キットでニコイチ製作したので、このまま塗装しても十分格好いいとは思いますが、もう一押し足りない気もするので、更に改造します。加えてマスキング塗装が大嫌いなので、合せ目の処理方法を工夫して塗装や改造作業をし易くしておきます。マスキング塗装をしなくて済むなら徹夜しちゃうぞ!

□頭部
 若干の寸詰まり感を解消するため前後分割線で2㎜幅増し、バルカン砲のバレルを真鍮線に差し替えて排煙ポートを追加しました。塗り辛いマスクは後ハメ加工を施して塗装してから組み込みが出来るようにしてあります。
ブレードアンテナはディティールの細かいバンダイ純正パーツに交換しました。

□胴体
 カトキ版で用いられるオーガスタ系デザインよりはオリジナルに近づけたかったので、胴体はジム改を使用しました。アレックスやMkⅡとの差別化と言う保険もかけてみました。並べても系統の違う機体に見えると思います。なにせコレ、ジンダムですから。
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 側面の合せ目はスジ彫りとパネルの追加でディティールにし、埋没する胸部インテークと肩関節ブロックを塗装してから組み込めるように後ハメ加工しました。

 腹部は腰椎からコアブロックの台座を見せるため、腹パーツを胸郭の境で1㎜延長して空間を作り、プラ板で自作したパーツを挟み込みました。更に関節は球体間接にして柔らかいポージングを可能にしています。加えて首のジョイントは自作パーツに交換して首の高さを調整して可動範囲とプロポーションを聴視しました。
 

□バックパック
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 オリジナルに近いジム改をベースに、プラ材でボリュームアップした後、市販パーツでディティールを追加して、左右のビームサーベルラックをHGUCのガンダムから移植しました。

□腕
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 可動範囲が広いジム改を利用し、肘関節はスジ彫りで分割線を変更して後ハメ加工し、同様に前腕部も後ハメ加工を施してからスジ彫りも追加しました。ハンドパーツは純正交換パーツ「MSハンド01連邦軍用」を加工して使用し、ビームサーベル用の握り手と表情の付いた平手はB-Clubのガレージキットをアクションパーツとして用意しました。

□肩
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 上面のタイダウンフックはキャンセルし、前後のパーツの分割とデザインを変更して後ハメ加工を行いました。加えて怒り肩にして縦方向のボリュームを出すために、0.3㎜プラ板を貼り足してシルエットを調整しています。
 
□腰
 下半身は丸ごとプロポーションの良いジムカスタムに交換し、尻のスラスターノズル等を市販パーツでディティールアップしてスジ彫りを追加しました。
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 リア、サイド、フロントアーマーは裏打ちしてディティールを追加し、サイドアーマーにはネオジム磁石を仕込んだウェポンラックを増設してビームライフルの固定を可能にしました。

 ちなみに。改造時にパテを使うと微妙に余ることもありますが、ガンプラ制作では腰回りのアーマーの裏打ちに使い、行く当て無い場合は団子やブロックにしてフィギュア製作で使い切っています。
 

□腰―股関節
 ハメ込みがタイトなので、WAVE製BJ05に交換しました。周囲にはプラ材ディティールを追加しました。

□大腿部
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 2ミリ延長し、股関節回りはスジ彫りで曖昧なディティールにメリハリを出しています。また全体にパネルラインも追加しました。

□膝
 膝アーマー正面には縦長の噴射ノズルはガンダムのデザインに合わせてキャンセルした後、デザインを変えてプラ材で再生させました。

□脚
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 ふくらはぎの装甲を縦断する分割線を消しますが、関節パーツを組み込んでしまうと膝関節の塗装がし辛くなるので、内部構造に手を入れて後ハメ加工をしました。面倒臭い場合は少々工夫が必要ですが、スジ彫りで誤魔化してしまうのも有りかも知れません。
  
□足
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 足裏のディティールは市販パーツを活用して造り直し、スリッパの側面の装甲の立ち上がりは切除してオリジナルのデザインに戻しました。こういう小さい改造は積をかせることでパーツの出所が解り辛くすると、ミキシングビルド特有の「寄せ集め感」が薄れるんだと思います。まぁパチモンのジンダムなら気にしなくて良いんでしょうけど

□ビームライフル

 機体デザインに合わせて、バレルカバー周囲のフロントセクションをスクラッチパーツに交換し、照準器は純正交換パーツでディティールアップした後、後部左側面にネオジム磁石を貼り足してサイドアーマーに新造したウェポンラックと連結できるようにしました。
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 こちらはビームライフル用フロントセクション交換パーツのマスターコピー。フォアグリップより先で切断してから、後端のシャフトの差し込み口をビームライフル側に開口して差し込むだけになっています。

□バズーカ
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 ガンダム用のラッパ型マズルをMk-Ⅱ装備型のストレートタイプに変更し、ジンダムの直線的な機体デザインに合わせています。
 加えてB-Clubのハイディティールマニュピレーターに合わせてグリップ部分を可動化し、市販パーツでディティールアップしています。担いで構えられるようになりました。

□ビームサーベル
 サーベルはガンダムのパーツをディティールアップしてから流用し、持ち手はB-CLUB「1/144HGUC対応ハイディティールマニュピレータージム改その他連邦用」を採用して調整しました。

□シールド
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 こちらはジョイントの都合から加工が面倒なので、ジム改の物にスジ彫りを追加して流用しました。

■バトルダメージ
 改造工作がほぼ終了したので、パーツ全体に戦闘で負った傷をつけました。丁度、オデッサ作戦頃の機体を想定したので、黒い三連星との死闘でジャイアントバズの一撃で出来たような大きめの傷をつけています。

バトルダメージのコツを何年かやってみた上で考えてみましたが、戦闘で出来る傷の殆どは物理現象なので、何かしら一連の動作の上で付くことが殆どですから、力のベクトルを考えて一定の法則性を持たせてやるとそれらしくなるような気がします。例えば機体の進行方向、各部位の軌道や弾道等を考慮に入れると良いんじゃないでしょうか。作業はリューターで行いました。


■塗装
 ジンダムは連邦軍が誇る新進気鋭の新型機ということもあるので、後ハメ加工によって分解した状態で塗装できる利点を生かし、細かい塗り分けを施してハイエンド機らしい雰囲気にしてみようとおもいます。
 
□基本塗装
 ボディー色はオリジナルの設定に基づいてトリコロールとしますが、白は純白ではなく白系を何種類か調合し、グレーやセールカラーを少量添加して色を濁しました。他の青や赤でも色は濁しつつ統一感出します。色合いは場末の遊園地や公園の遊具、閉鎖寸前のラブホテルみたいな感じになれば正解だと思います。関係ありませんが、色褪せたせいでポップさが空回りしてるのって凄く怖いですよね。まぁいいや。

 いつも通り影色から4~5段のグラデーションを施し、途中からクリアーイエローを微量添加した日光色で明るい上面部や表側を向いた所に載せています。これで更に黄ばむので、後の汚し塗装の効果が上がります。

□細部塗装
 マスクを始めとした細部の塗装にはエナメル塗料を使用しました。マスキング及び筆塗装で再現し、一部の金属色はガンダムマーカーを絞り出して用いています。

■デカール
 基本塗装が終わったのでデカールを貼りました。複数の純正デカールセットから必要なデザインを寄せ集めています。ガンダムならガンダム用を買ってしまいがちですが、デザインが決まっていなければ物でもいいんじゃないでしょうか。文字列にしても切り貼りすれば良いですし。そもそもコレ、ジンダムだし。

 貼り付けにはタミヤのマークフィットを使用しました。クレオスのマークセッターでもどっちでもいいと思います。たいして変わりません。

■汚し
 
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□ウォッシング
 タミヤエナメル塗料を5~6倍に希釈して、エアブラシで拭きつけて溶剤でふき取る洗い塗りを行っています。

□塗装剥げ
 ガンダニウム合金=ルナチタニウム合金なんて話もあります。なんにせよどんな性質か解りませんが、腐食に強くて加熱変色し、軽くて丈夫で高価なチタンの性質がいくらか含まれているんじゃないかと思います。ジンダニウム合金はスチロールなので苦労します。
 
 チタンは地金が露出しても短時間で形成される白い被膜に保護されて腐食に強くなるそうです。銀ブラシでハゲを再現したあと艶消しを拭いてしまっても自然な感じにはなるんじゃないかと思います。今回は効果が薄そうなのでメタリックグレーに近いガンダムマーカーのシルバーで再現しました。

ジンダムマーカーとか出れば良いんですけどね

□雨だれ
 泥や煤が地球の雨で流れ出た様子を筆塗りで再現。

□泥
 ぬかるんだ場所に足を踏み入れて付着した泥は、千切ったスポンジに濃い目の塗料を吸わせてから叩くようにして載せています。色を変えて3色ぐらい使いました。

 ふと考えたんですが、完全にコントロールされた環境のコロニーで育った人にとって、細菌まみれの地球の泥は、何でもない土でも我々が考えるよりはるかに不気味に見えるかもしれませんね。

 コロニーの土がどうかは知りませんが、ミミズのウンコとか、鳥の糞とかオッサンの立小便や、ウンコマンという綽名を恐れ過ぎた小学生の野糞も含まれるわけですから。
 まぁウンコマンって日本独自のUMAらしいですけどね。男女兼用トイレはウンコマン対策ではないそうです。女子ずっけーぞ!全部個室じゃん!

□焼け

■メタルテープ
 今回は付属のホイルシールを使ってセンサーに使いました。






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*完成品はめちゃくちゃに改造、塗装してあります。

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 最近HGUCにも新デザインのガンダムが投入されたばかりですし、「元デザイン生かしてサンコイチせずに作れよ!」と言われたらもっともなんですが、まぁまぁお金かけたので許してください。そもそもこれジンダムなので。
 名も無きパイロットの方が自由度も高くて好きなのですが、たまにはエースで遊んでみるのも面白いものですね。次の機体もちょっとだけ個人を意識した感じにしているので、よかったまた身に来てください。ではまた次回に!
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Commented by ポックリさん at 2015-10-17 16:59 x
 ジンダム……まさか、あのウッドベース隊のコムロ=ルイ臨時曹長補佐代理見習いが乗っていたという……!?(ネタここまで)

 感想ですが、何を置いてもまずメッチャクチャ格好いいですね! 10年位のHJ誌でMGジム改を使ったカトキガンダムを見たことありますが、それより好きです。
 元キットにせよカトキ版にせよ、細身に造形されることが多い中、筋肉質とも言えるシルエットがツボにピッタシでした。出力を同じにしてもザクと相撲して勝てそう。
 上記と合わさって、撮影法や造形・塗装の細かさのおかげで相変わらず1/144スケールとは思えないですね。傷の具合が「歴戦の武者」っぽいのもグッドです。

 細かいところでは関節部の金色アルマイトっぽい塗装とか、腰のライフルラックが好みですね。グレネード仕込むなら携行火器マウントしろよといつも思ってたので。

 >パーツの出所が解り辛くすると、ミキシングビルド特有の「寄せ集め感」が薄れるんだと思います
 ってのは僕も、模型なり銃画像いじる時なりにいつも心がけてますが、なかなか塩梅が難しいですね。そこに気が行き過ぎると唯一無二(ショーシャ軽機のような方面で)になっちゃいますし……程々が大事ですね。

 次の機体にも期待しています(激うまギャグ)。
Commented by sanbo_cho at 2015-11-01 04:17
ポックリさん
>ジンダム
 ウッドベース隊のコムロ=ルイと言うのが笑いの沸点にジワジワ来て、レスする前の5分間は突っ伏してしまいました。HJ誌の作例と比較された上で気に入って頂けるとは思っても居ませんでした。楽しんで頂けた様で何よりです。

 HGUCの元キットはペチャっと潰れて平たく、ズングリむっくりし過ぎだと思いましたし、カトキ版はちょっと格好良すぎで洗練されすぎていてRG、MGのガンダムも各バーションのスレンダー過ぎてどうも気に入らなかったので、パーツ延長を始めとしたプロポーションの調整はあくまでサンコイチ感を殺すためだけに留めてみました。
 
 関節の金色にはMr.メタルカラーシリーズの磨き出し用塗料の「ブラス」を使っています。布で研磨すると非常にきめの細やかな光沢が出ますが、これを研磨せずに使うコーティングの様な風合いになるので、最近は耐熱処理済みの噴射ノズルや「黄色」の代替表現などにしていることもあります。

>武装ラック
仰る通りですね…。そう思って新造しました。バズーカを尻に付けるのも解らんでもないですが、まずはライフルを腰じゃないかと思い、定番の尻マウントの工作はしませんでした。噴射口の真下に爆発物というのも納得できませんでしたし。

>パーツの出所
他の物と並べたり比較したりする物は特に塩梅が難しいですよね。今回はどうしても元キットのガンダムがどのイメージともかけ離れ過ぎていたので、同じ系統のキットニコイチにしてみましたが、後のNT-1やMKⅡの事を考えると随分迷う結果になりました。
by sanbo_cho | 2015-10-05 03:50 | 模型 | Comments(2)

ひたすら模型*製作代行もやってます!


by さんぼ@塗装済完成品売却・納品完了