騙す大人になるな!だが騙されるな

 ヘアスプレーの中身を出しながら着火済みライターを近づけるとブラックサンボです。こんにちは、こんばんは、ブナズィワ!最近知ったんですが、食パンに半熟目玉焼きを載せてお好み焼きソースとマヨネーズを塗るとお好み焼きっぽくなって案外食えるんですね。



 実は模型があるんですが、その前に、何年も前に「ファイナルファンタジータクティクスの同人小説書けよw」ってミクロンさん(だったと思う)に言われたのを、外で晩御飯食べてる時に今更のように思い出したので、どうせならさっさと書ききってしまうことにしました。

 お察しの通り、みんな大好きあの人物をモデルにした一千文字程度の短編作品で、タイトルは「青い服の女」です。すこーしだけグロい描写があるかもしれないので、お食事中や胃腸の弱い方はご注意ください。






FFT同人短編猟奇小説 
「青い服の女」


昼時には近所のラーメン店に立ち寄り、独りで空腹を満たす模型製作を生業とした「俺」は、いつもの様に味噌バターコーンラーメン“コーン抜き”と半ライスを頼み、高々と掲げられた「餃子一人前200円」の張り紙を眺めては、「替え玉無料券があるから次にしよう」等と思いを馳せつつ、カウンター席で到着を心待ちにする。特別、美味いわけでも安いわけでもないが、つい入ってしまう。スタジアムの歓声とどよめきに似た焼き飯が鉄鍋から宙を舞い、解説者が捲し立てていた。

そこへ目の覚める様なブロンドで白人の美女が、猥雑で小汚い店には不釣り合いなほど可憐で威厳ある振る舞いで入ってきた。年の頃は二十代半ば。立ち込める油と出汁の臭気の隙間を縫うように、鼻孔を擽る甘い香りを漂わせ、平均的な俺の背丈と比べて幾分高いその女は、ヒールを履いているわけでも背伸びをしているわけでもなく、仕立ての良い高価な茶色の革長靴とレギンスに燕尾服の様な青い服を見事に着こなしていた。

 これほど歪みのない美女は見たことが無い。青い服の女は迷いもなく俺の隣に腰掛けると、お品書きには目もくれずにその碧眼で店主を見据え、凛とした口調と音色で注文を通す。

「特濃担々つけ麺超特盛り、大。あと、ライス大だ」

運ばれてきたそれは、まるでお祖母ちゃん家で親戚と食べたソーメンの山の如き異形の怪物で、大盛りの上の上、特盛を超えた超特盛の「大サイズ」は麺量が約1.1キログラムある。未装弾のコルトガバメント一挺分に等しい重さだが、体積はその数倍を軽く超え、加えて丼飯である。

静かに手を合わせた青い服の女は、次の瞬間には血走った青い目で厨房のタイル床の一点を睨み付けながら、あろうことか漬け汁を使わず、ただ茹でた麺をおかずに白米を頬張りはじめた。咀嚼、嚥下、飯と麺を掴み上げる度に、一房の三つ編みにした長い後ろ髪が背中で揺れた。圧倒された俺の視線の向こう側、三席挟んだ対岸では、店主相手に通ぶっていた眼鏡のデブオヤジが起動したままのデジカメを抱え、半ば憐みを浮かべた顔で女を見たまま硬直している。

 10分後、一膳の箸で乾草の山と氷山の如き麺と米飯を見事に削り尽した青い服の女は、まるまる残った漬け汁を茶の様に飲み干すと、ポケットから取り出した1404円分の銭と札を汁椀の横に整然と並べて店を後にした。

「まいどー」

 店のオヤジの気が抜けた声で我に返る俺。眼前では記憶の隅に追いやられた味噌バターコーンラーメン“コーン抜き”が憤慨したように湯気を立てている。転覆船のような溶けたバターがスープの海を虚しく漂っていた。

「“麺食いアグ”って通り名だよ」

 何かを察した店主がそう告げた。銃身、遊底、弾倉、撃鉄…バラバラに分解された軍用拳銃に等しき麺の山を倒した青い服の女。その姿に俺は恋をした。
(2015年11月02日改稿)



 載せた後にいつも思うんですけど、模型だけに絞った方が絶対に良いですよねこのブログ。まぁでもミクロンさんとの約束だった(と思う)ので、これで終わりにします。
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Commented by moeru_otoko at 2015-11-01 22:28
僕も基本的にmtgばっかやけどちんちんの話もするで。
Commented by ポックリさん at 2015-11-03 08:19 x
座喰師列伝……(小声)

学生時代、メシ代を浮かすために大盛りちゃんぽん(20分以内に喰ったらタダ)を食べて胃が胸骨の真ん中くらいまで膨らんだことを思い出しました。食欲が霧消したのでダイエットに良いと思いました。惚れるのは「俺」くんの自由ですが、よしんば付き合えたとしても食事代で財布が熱したフライパン上のバターのごとく溶けると思います。(小学生の読書感想文風)
Commented by sanbo_cho at 2015-11-07 00:23
>燃える男さん
>TINTIN
それ、年一回じゃないですか。
と言っても、そもそもの原因作った張本人なので何を言う資格もありませんが・・・。でも毎年楽しみに待っています。

>ポックリさん
>座喰師
美味しく食べられる分量は程々だと解ってはいますが、ついチャレンジしてみたくなりますね。
でも、元気いっぱいたくさん食べる女性は素敵だと思います。
by sanbo_cho | 2015-11-01 03:12 | 雑記 | Comments(3)

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