しくじるなら、上手くしくじれ!

氷山の青い氷にはまったく、さんぼです。どうもこんにちは、こんばんは、フッドモルヘン!最近、中華料理屋に行くとご飯と炒め物を注文するのがマイブームになりつつあります。


 前回の文章でも著作権が認められるかもしれないことに若干の違和感を感じつつも、予告通りに模型を上げておきます。今回ご紹介するのは少し前に製作していたこちら。



TAMIYA 1/35スケール ミリタリーミニチュアシリーズ
U.S. ARMY M1A2 ABRAMS Operation Iraqi Freedom

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 現用アメリカ軍の主力戦車として有名な一両です。1984年の正式採用以降はアップグレードを続け、2003年のイラク戦争にも参加したA2型は、車両間データリンクシステム、熱戦映像装置等の電子装備が強化された上に豊富な実戦経験も得たことで、世界最強と呼ばれるようになりました。拡張性が高いのであと15年は現役として活躍するそうです。

 イラク戦争に参加した車両は比較的きれいな状態の実物写真が多いので、2003年頃の戦争初期を想定して小奇麗にしてあります。また、キットはA2ですが、実際に作ったのはA1タイプになっていますのでご注意ください。期待された方は申し訳ありません。



完成品はこちら!
製作記事:キットチェック
 つい、『ボックスアートとはかくあるべし!』と言いたくなる重厚な出来栄えの箱絵です。海外製品でも似たようなアートが描かれますが、描きこみの綿密さや重厚さはタミヤが一番ではないかと思います。ただ、正確でない表現もあるので、パーフェクトな資料とは言えないようです。殆どわかりませんが、細部が省略されていることもあるようですね。

 4000円級のキットなので内容物にはボリュームがあります。基本的には旧キットのM1A1ビッグガンエイブラムスとほぼ同じ構成ですが、陸軍機械化部隊と海兵隊仕様を再現するパーツが付属したコンバーチブルキットで、加えて同社別売りアクセサリーセットのランナーが丸ごと1枚付属しています。クリアーパーツやパーツ製作用のプラ板にデカールも付属しているので親切設計です。
 履帯は軟質スチロール一体成型品でプラモデル用接着で接着も可能です。他にも転輪用のポリキャップなども付属しています。
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 更に日用品として飲料水のペットボトルも一本付属。出来ればもっとたくさんセットにするか、別売りのセッ品トを正規のラインナップに加えてほしいものです。普段は余所のメーカーで代用していますが、供給が安定しないのが難点です。お勧めはMENGモデルさんですかね。

 

 今回は説明書記載のCタイプを作りました。イラク戦争では首都バグダッドに一番乗りして空港を制圧した「第三機械化歩兵師団第一旅団 第69機甲連隊第三大隊C中隊第二小隊所属車」です。長い!
 前回制作したM113A2デザートワゴンで選択した仕様と同じ部隊の車両ですね。あちらは大隊本部に所属して指揮官の周りを固めている車両でした。

■製作  
□合わせ目消し
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 とりあえず一番厄介なのが砲身です。説明書では中盤の作業ですが、先にスチロール接着剤で張り合わせてから他の作業を進めます。乾燥したらペーパーを掛けた後、旋盤にかけて綺麗に処理します。
同様に箱組の弾薬箱や車両アクセサリーの燃料缶も処理しておきます。時間が無かったので雑に塗りたくってから後で瞬間接着剤盛って処理してあります。スピード命。
 








□転輪
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転輪は切り出しと同時にゲートの位置を揃えて張り合わせ、二つ一気にヤスリが消して処理します。この段階で転輪と転輪の間に影塗装用の塗料を入れてしまうのも一つの手だと思います。周囲を囲うゴムパットは後で筆塗装するか、リムをマスキングして吹きつけます。










□砲塔の処理
 大型の砲塔には裏面にパーツの合わせ目があります。実車両でもこの部分には合わせ目がありますが、プラモデル的な溝ではなく外板の溶接跡となりますので、この溶接跡を瞬間接着剤の盛りつけて再現。
 
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 さらに車体を含めて上面は加工が施されてザラザラしています。確かすべり止めだったと思うんですが、キットではツルツルしているので、細切りマスキングテープを作って縁取りを行った後、ラッカーパテを塗って筆先で叩いて再現しました。タミヤパテでも瓶入りでも好みでいいんじゃないでしょうか。

□ペリスコープのプリズム
 各ハッチ部分はプリズムを利用したペリスコープになっていますが、このレンズは付属の0.5㎜厚透明プラ板から切り出す指定になっています。コピーしたインストを台紙にしてプラ板を切り出しました。

□CIP
 デンゼル・ワシントン主演「戦火の勇気」でも描かれましたが、湾岸戦争では熱線映像装置不調で味方が見えずに同士討ちする事故が多発したそうです。これを解消するため、赤外線吸収素材を貼って赤外線暗視装置で見ると黒くつぶれるパネルが考案されて識別標識として利用されました。キットでは砲塔全面部のパネルは付属のプラ板を切り出して自作するようになっています。このプラ板は所属部隊を示す看板にも使用するので大切にとっておきます。

□泥の立体表現
 この段階から、こびり付いた泥を立体的に表現するためにラッカーパテを筆でのせておきます。後から粉末で作った泥は展示中に剥離して周囲を汚すこともありますが、ガッチリ固まったパテならその汚れのしつこさも人一倍強調され、しかも周囲を汚しにくいです。 

□クリアパーツ
 ペリスコープやライト類には付属のクリアパーツや透明プラ板を自分でカットしてはめ込みますが、この後の処理を考えると面倒が増えるので、先に塗装して後から取りつけることにします。

■下地処理
 スケールがそれなりに大きいので、下地処理には缶スプレー入りのタミヤスーパーサーフェイサーイサーを使用しました。缶スプレーの方が三倍は早く進みます。

■塗装
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□塗料
 指定では缶スプレーの「ライトサンド」ですが、米軍の車両はどちらかと言えばMr.カラーのタンとライトサンドの中間みたいな色なので、今回はミスターカラーのタンとセールカラーから調合しました。中瓶に市販の小瓶をドボドボ放り込んでぐるぐる混ぜます。

□砲身
 Cタイプでは方針に4本の帯があり、キットではデカールで再現しますが、繋ぎ目が出来るデカールを局面に貼るのは面倒くさいので、マスキング塗装で再現しました。

□オーバーコート
 デカールを張りやすくするために艶消しになっている塗装面に光沢処理を施します。あらかじめクリアーを吹きつけて下地を作っておきます。

□デカール
 デカールを綺麗にはるためにこんなものを使います。マークセッターとマークフィット。どっちが良いかと言われたら正直解りません。昔は薄めた木工用ボンドや蒸しタオルという荒業もありましたが、流石に怖すぎて蒸しタオルはやったことがありません…。余ったデカールでやってみますかね。

□オーバーコート2回目
 デカールを保護するために再度艶消しクリアーを吹きました。艶消しにすると汚しが載りやすくなります。

□汚し塗装
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 薄めた泥水色のエナメルカラーでまずはウォッシング。次に錆色で錆表現を施し、金属色で塗装ハゲを描きこみます。
・パステルを溶剤で練り上げて泥を作り足回りを汚します。
・更にちぎったスポンジにエナメル塗料を吸わせて叩きつけて泥跳ねを再現。
・薄めたアクリル塗料をエアブラシで吹いて砂埃を再現して完成。

□トップコート
 長期保存を考えるならUVカットの方が良いと思います。が、UVカットのケースに入れてしまうのなら必要ないかもしれません。今回はトップコート艶消しクリアーを吹いて出来上がり。作業日数は正味7日ぐらいでしょうかね。






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 以上です。A2の最大の特徴であるCITVが付いてないCタイプを選択してしまっていたので、次に作るときはちゃんと解りやすいA2にしたいと思います。タミヤさんからだと、まだ「A2TUSK」とかもあるのでチャンスはあります。
以前に製作した1/48のマチルダと比較すると巨大です。横に広くて重ねられないので、保管場所に困るのがスケールモデルの難点ですが、何かいい方法はないものでしょうか。真上から見る形のボードにして壁張り付けちゃうとかオシャレで良いかもしれません。最近、戦車に飽きて全く魅力を感じなくなった事の方が問題かもしれませんが。

製作記事へ
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Commented by moeru_otoko at 2016-01-16 00:11
やっぱり戦車ってガンプラとは違った魅力がありますね。
男性的っていうか男の子の憧れがあるように思います。
僕はまぁ他の意味の男性的な部分に憧れを感じますが。
Commented by sanbo_cho at 2016-02-01 21:55
>燃える男さん
そうですね、やっぱり男の子は誰しも、メカメカしいゴチャゴチャとした高い密度を好みますし、「デカくて」「硬くて」「長い」の物に憧れると思います。その点で戦車模型は全て揃っている物が多いですから、好きな人も多いのでしょう。
個人的には連射性に優れた機関砲を積む装甲車の方が好みですが。
by sanbo_cho | 2015-11-06 17:06 | 模型 | Comments(2)

ひたすら模型*製作代行もやってます!


by さんぼ@塗装済完成品売却・納品完了