毎度あと一歩足りねぇ!HGUC陸ジム最速レビュー!

タンポンに木炭の粉をまぶすと良好な、さんぼです。こんにちは、こんばんは、スバハワナークサン!米国新大統領が就任しましたね。一人称が「ワイ」になってる関西人みたいだと思いましたまる



あと

「最速レビュー!」って言ってみたかっただけです。


全然最速ではないと思いますよ。
思いついたら何でも口に出したくなる人間なのでご注意ください。だって管理人は7歳児ですので。

さて。今年からは、コチコチの完成品月一更新では間延びするので、参考になりそうなレビューなんかもアップする事にしました。

今回は先月下旬に発売されたHGUC1/144「陸戦型ジム」をチェックしてみたいと思います。
いやぁ旧キット08シリーズからMG発売も随分長かったですが、ようやくHGUC化されましたね。長かった!というわけでこちらです!


BANDAI HGUC 1/144SCALE
RGM-79[G] GM GROUND TYPE
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小売希望価格:\1,500 +TAX
総パーツ点数:146点(シール類2枚を除く)
総 合 評 価:これから


好みの分かれる(主にシローの所業について!)08シリーズですが、MSのデザインは武骨で、後発作品のメカデザインにもそれなりに影響した部分も多いのではないでしょうか。
何と言っても08の「ジム」と言えばマッチョなオネエチャンが絡んでいるので、思い入れも一入です。07小隊の鈴木園子も良かった!


今回はこのキットをいつものように弄ったりはせずに、キットとして中身を見て行こうと思っています。完成品はまた別の機会にでも。

シロ―よ、言っておくけどその女は死神やで(イグルー的な意味で






■キットチェック
□ボックスアート

調達価格は近所の家電量販店で税込約1300円でした。割引されるとヒョイっと籠へ入れられる値段になりますね。

箱絵は劇中に登場した07小隊をモデルにしているようです。作画のタッチはいつも通りですが、だんだん綿密で構図もダイナミックになっていっていますね。
個人的にはスケールモデルや昔の様な絵画調のタッチの方が見ごたえがあって好きなんですが、皆さんは如何でしょうか?

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両サイドでは完成塗装済みの写真を添えながら、キットの仕様や設定を説明してくれています。それによると可動域がかなり広く設定されている事が解ります。ついに立膝が無改造で実現したようですね。

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プロポーションもガッシリしていて、如何にも質実剛健な陸ジムらしい仕上がりです。んー?なんだか顔がおかしくないか・・・?

□パーツ

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開けてみました。可動域を確保するため、関節パーツが細分化されているのが原因でしょうか?細かい部品が多めですね。色プラで彩色も細かくなっているので、塗装の負担も軽減されそうです。
パーツ点数はシールを除いて146点、ABSパーツは有りません。

後で実際に組み立ててどんな感じか見てみましょう。ついでにパーツもばらした状態にして、どこをどう弄るとどうなるかもご覧頂こうかな。

ちなみにパーツ造形は個体差もあるでしょうが、ちょっとモールドが甘いですね。


□インスト

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説明書はモノクロとフルカラーとなっています。フルカラーページにはいつも通り全身の写真と設定やら解説やらがごちゃごちゃっと詰まっております。組み立て図も陰影の付いた立体的な作図なので、パーツの向きや仕様を確認しやすくなっています。大変見やすくなっとります。
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ざっと確認した所、パッとみて気になる合わせ目は武装だけですね。ランチャーとその弾倉にマシンガンの三か所で、それ以外はパーツ分割と機体デザインが工夫されて上手く隠してあります。製作前にあらかじめ確認しておくと、手間のかかる合わせ目を早い段階で処理できます。接着剤の効果待ちで次の事が出来ますからね。


□ストレート組

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とりあえずバーッと組み立てて約100分ほどで完成しました。ゲートは切除しただけで研磨とかしておりませんので、だいたいこんな感じ。
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全体的なプロポーションはかなり良いですね。脚や腕のバランスも悪くありません。
しかし……。

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ここまでキット化をひっぱておいて頭が残念だ。どうして「地上戦セット」の造形を参考にしなかったのかと……。抱き合わせで売って処分する気ですか?実際アレが売れてる気はしないし。
写真で見るとそれほどでもないように見えますが、実際のパーツを手に取ってみると結構気になるぐらいのペチャ顔です。

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背面もジムらしからぬマッチョさでたまりません。こうなるとやっぱり頭部が惜しいなぁ。実に惜しい。

因みに武装はヤシマ重工製100㎜マシンガンとネットランチャーにロケットランチャー。ロケットランチャーでネット撃ちだしたらアカンの?あとはビームサーベルが二本付属。気を取り直して早速解体して中身を見てみましょう。



□内部構造―頭部

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前後パーツでジョイント挟み込む3ピース構造。バイザーは前方からハメ込むだけのシンプルな構造なので、後ハメ加工は不要です。
しかし、全体的にペチャ顔で残念な出来栄えですね。ボリュームを出すために幅増しをするにも、耳のディティールが一体成型なので、削り取って処置を施した後に再生せねばなりません。


首のジョイントはスチロールパーツですが、後ろがゴボっと空いて中空になっているので、何らかの工作で埋める必要がありそうです。まぁエポパテでも詰め込んでおけばよろしいのでは。

□内部構造―胸郭

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胸郭と腹部にジョイントがあるので、柔軟なポーズを取る事が出来ます。脇からはガッツリ肩のポリキャップが見えますね。パーツ分割とデザインが工夫されていて合わせ目はほぼ完全に目立た無くなります。この造形は、他の機体で同じ処理する時の参考になりそうですね。

□内部構造―腕部

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肘はPSパーツによる二重間接で180度曲がります。上腕は肩で分割され、ショルダーアーマーは前後2ピース構造です。合わせ目は殆ど目立ちません。ただ、ショルダーアーマーのジョイント部分には若干不自然な分割線が出てしまいます。


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成型色グレーのひじ関節は他のパーツと異なって若干柔らかい材質になっています。おそらく応力が掛かるので、破損防止から粘りのある素材にされたのでしょう。ゲート処理では金ヤスリでは舐めてしまうのでペーパーヤスリが良さそうです。

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前腕は前後外装パーツで関節を挟み込みますが、合わせ目が工夫されて後ハメ加工の必要は有りません。手首はボールジョイントで可動域が広くなっています。持ち手は二種類と左手には平手が付属します。

ところがより精密なディティールを求めた場合、手近な製品では適合しません。これに関しては武装の方で解説します。



□腰

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股関節が多重間接になっているので可動域はかなり広く取られています。膝も高く上がりますので、立膝に近い状態が可能です。
フロントアーマーは左右一体型ですが、連結されたシャフト中央を切断する事で独立した可動を簡単に再現できます。裏打ちはありません。股関節は垂直方向に可動域があり、サイドアーマーのマシンガン用予備弾倉は着脱式となっています。


□脚部―大腿部
後ハメ加工も合わせ目けしもどちらも不要の組み立てやすい構造になって居ます。

大腿部は一体成型の外装パーツを、上部の独立した関節を介して股関節のジョイントへ連結するので広い可動域を実現しています。脚部全体を外側へ開ける構造になっています。

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□脚部―膝関節

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前述の通り軟質?PS(スチロール)樹脂による二重関節で、造りもしっかりしていて合わせ目も工夫されています。ただし、はめ込みが若干タイトなので緩くした調整した方が作業がやりやすくなると思います。もちろん後ハメ加工は不要です。可動域は広く、ほぼ180度曲がります

□脚部―脛
前左右とビームサーベルラックのカバーに加え、膝のスパイクを合わせた5ピース構造で、膝関節を包み込んで固定します。合わせ目も工夫されていて全く気になりません。

脹脛外側には、劇中の仕様同様にビームサーベルの格納場所が一体成型のモールドで再現されています。これは良いなぁ。

靴(足)と大きなボールジョイントで連結されていますが、相変わらずはめ込みがタイトなのでジョイントを市販パーツに組み替えてしまうのも良いでしょう。

ボールは外φ4.5㎜、軸外φ3.0㎜ですね。既製品で4.5㎜径はすんなり手に入らないと思うので、軸ごと靴側の受けも一緒に交換するのが一番楽そうです。


□脚部―靴(足)

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 アンクルガードは左右別パーツですが、パーツ分割が工夫されているため、合わせ目けしや後ハメ加工の必要はありません。
前述の通り脛と関節パーツを介してボールジョイントで連結されますが、つま先部分の関節になっているので、可動させることができます。可動域は約25度で、無いよりはマシと言う感じです。
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しかし、足裏のモールドは設定なんでしょうか?MGと全く同じプラモ感丸出しのディティールです。ジオラマでスタンピングさせる時は加工が必要ですね。仮に設定と言われても説得力に欠けますね。

□武装―マシンガン
ヤシマ重工製100㎜マシンガンはマガジンとグリップが大変雑な作りになっていて、造形のレベルは一世代以上前に戻っています。
別売りオプションパーツセットで立体化されていないので、同梱品がこのクオリティーではちょっとねぇ……。

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こちらはキット付属品と、先発品付属の同型マシンガンの比較写真をハンドパーツと共に撮影した物です。上がキット付属、下が後発品のマシンガンとオプションパーツセット付属の右手拳です。


マシンガンのサイズはほぼ同じですが、グリップが明らかに違います。メカニカルな要素が強く出る「手元」ですが、これではちょっと残念ですね。マガジンに至ってはペーパー掛けでモールドが消えそうなほど曖昧です。


加えてオプションのハンドパーツは純正品でもボールジョイントの径が小さすぎてポン付けができない仕様になっています。ちなみにこの個体でジョイントの外φを計測した結果は3.65㎜でした。

適合する市販パーツがパッと思い浮かびませんが、無ければそれなりの加工を要することになります。ライトユーザーを意識し過ぎですね。


□武装―シールド

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シールドは先発品同様にバイポットを展開することもできます。何故かリーチを伸ばすこともできます。これで突いたら歪みそうなのですが。

□武装―ロケットランチャー

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まぁバズーカですね。本体左右、グリップ、マガジン左右、マズル、後方炎排気口の全7ピース構造で、左右モナカ構造の本体と弾倉の中央には合わせ目が出来ます。グリップは前後にスイングします。デザインは左右同じです。


□武装―ネットランチャー
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本体左右、フォアグリップ、トリガーグループ、サイトとそのカバー?にマズルと後方排気口で8ピース構造です。モナカ合わせなので本体中央に合わせ目が出来るのと、サイトは裏打ちが無いので、角度によっては中空構造が丸見えになります。

□武装―ビームサーベル
クリアパーツのフェペクとパーツと2ピース構造の本体が各二基セットされています。脹脛外側に各一機が格納できるようになりました。格納庫はメカっぽいディティールがモールド再現されていますが、外装甲にあたる蓋の裏側は何もありません。

と、こんな具合ですが以上ですね。



しかしネットランチャーって……。まぁやろうとしてる事はなんとなく解ります。敵側のMSを鹵獲しちゃえば、連邦の反攻作戦直後ぐらいはパワーバランスが狂うぐらいの損害が出るはずです。MS部隊にはピンと来ない戦果でしょうが、地上の歩兵部隊にしてみれば相当な手助けだったでしょう。


ちなみにザク一機が地上の歩兵にとってどれぐらいの脅威なのかを、映像から見るザクマシンガンの連射速度から荒い計算をしてみました。単位時間あたりの砲撃量に換算して、なんと砲兵約一個連隊級!重迫撃砲約20門の斉射に相当する火力だそうです。

十分に安定した場所を選定して、限られた行軍ルートから牽引車輛と弾薬車を引き連れて移動させ、何十人もの兵員が一生懸命展開作業をしてようやく撃てる砲の群れが、正確な狙いでぶっ放しながら歩き回るのですからそりゃ怖いわ。

純正MS全軍配備が始まった連邦と対峙したジオン兵の落胆と絶望と言ったら、想像を絶する物だったことでしょう。「この戦争はあかんのと違うか!?」って松本零士作品みたいなセリフが口を突いて出ても不思議はありませんね。




まとめ
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■総合評価:★★★☆☆3点/5点満点
待望の陸戦型ジムなので、発売の報は嬉しかったんですが、実際の出来を見るとアニメや既存キットと結構なギャップがありました。

プロポーションが大事なガンプラですが、ペチャ顔だったり、マシンガンの造形が雑だったり、カスタムパーツが使いづらかったりして残念な点も多かった気がします。パーツ割は良くできているのに、その造形が所々で微妙なので思わず「おい!しっかりしろよ!」と言いたくなるキットです。

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特に顔は旧キットか「地上戦セット」のシュっとしたデザインを踏襲してほしかったですし、マシンガンは純正のオプションパーツシリーズでも未発売なので、そのまま使えるクオリティーにして頂きたかったです。

また関節の可動域が広がったのは評価できましたが、如何せん低価格帯1/144なので若干の「無理矢理感」は否めません。まだちょっとギコチナイですね。これはもう贅沢を言い過ぎだと思うので、頑張って弄りましょう。


とはいうものの、総じて組み立てキットとしての完成度は高い水準で、パーツ割も工夫されていて耐久力があるので、ライト、ヘビー両どちらにも向いているのではないでしょうか。

身も蓋も無い言い方をすると、気に入らないならパテとプラ材まみれにしてしまえばよいだけなので、ヘビーユーザー的な目線は無視しても良いと思います。

以上を理由に★三つとしました。ちょっと厳し過ぎでしょうかね・・・・・・?
ご覧になった方はどんな感想や印象を抱かれたのは気になる所です。

それではまた次回に!



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Commented by ポックリさん at 2017-02-13 12:20 x
ガンプラから離れて久しいので、当初顔の造形のことはピンとこなかったのですが、検索してみるとすぐに分かるくらい違いますね……。
顔の表面だけでなく、全体に頭部が球形に近づいていて、地上戦セットの航空機用ヘルメットみたいなカッコよさがスポイルされている気がします。後頭部も絶壁で、ルシウスが見たら「平たい顔族」って言いそう。
マシンガンのグリップといい、先発品の金型になにか問題でもあったのかと思う部分はありますが、全体的なプロポーションはちょっと末端肥大気味だったMGより洗練されていて、内部構造的にも進化を感じます。よく動いて見た目もいい関節構造とか10年前の自分が見たら速攻でHG派になりかねません。

考えたらさんぼー殿の純然たるキットレビューってほぼ初めてな気がするので、新鮮な気持ちで読ませていただきました。
点数に関しても「総合的には悪くないけど要所がアレ」ということを考えれば納得ですよ。
Commented by sanbo_cho at 2017-02-13 16:21
>ポックリさん
この頭が逆にカッコイイと言う人も当然居るとは思いますが、作画や過去作とのギャップが大きいので、「これじゃない感」は拭いきれませんでしたね。

結果、仰る通り武装や頭部などの要所の造形に対して、それ以外の出来が良いだけに、採点では「改造前提のモデラー目線」と「組み立てるアクションフィギュア的解釈」で大変悩みました。

最終的に、改造前提の人ならどんな造形でも構わないので、「ポン付け」や簡単な工作だけでどの程度改修可能か?を基準に入れて三ツ星としました。

初の純レビューでもありますし四つ星と評しても良い所でしたが、結果に納得して頂けたので胸を撫で下ろしております。

ジム頭の造形でシローに何の関係があるのかと言われたら、完全なとばっちりです。
by sanbo_cho | 2017-02-11 01:30 | 模型―レビュー | Comments(2)

ひたすら模型*製作代行もやってます!


by さんぼ@塗装済完成品売却・納品完了