さんぼ、ガンダムヘッド買う(改)

腐った肉を川面に吊るしておくと、さんぼです。こんにちは、こんばんは、ミラマンヂェス!
詳細は伏せますが、やたら凝った設定の微妙な夢を見て目覚めが超悪いです。そんなに凝らなくていいわ、あんな夢!


さあ、前回08小隊の陸戦型ガンダムを開封したので、今回はサンダーボルト版陸戦型ガンダムこと「ガンダムヘッド」を開けたいと思います。

BANDAI HGUC 1/144SCALE
RX-79[GS] GUNDAM GROUND TYPE-S
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小売希望価格:\1,800+TAX
総パーツ点数:253点(未使用42点)+シール二枚
総 合 評 価:これから
太田垣康男原作「サンダーボルト」に登場するガンダムヘッドです。当初はこの作品が立体化されるとは3割ぐらいしか思ってませんでしたが、結構な人気が出ているようで何よりです。

こちらは別にジムにガンダムの頭を載せただけでは無く、列記としたRXナンバーのガンダムという扱いになっています。説明書の設定によると、ジオン内のガンダムショックを考慮してガンダムの頭を付けているんだそうですが、ふむ……。

結論を先に言うと完成度はあまり高くありません。細部の再現度に少々の難がありました。では見て行きましょう。







■項目
□プロポーション
□総合評価
▼上体
□頭部
□胴体―胸郭
□バックパック
▼腕部
□肩
□上腕
□前腕
□手
▼脚部
□腰
□大腿部
□脛
□足
▼武装
□ビームライフル
□ビームジャベリン
□ビームサーベル
□シールド
▼その他付属品
□マーキングシール



■レビュー
□プロポーション
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装備全部盛り。おお、悪魔城みたいで凄い。
以前、製作代行で別の機体を作った事があるので、サンダーボルトシリーズはこれで二体目になるのですが、価格の割にとにかくパーツが多いです。今回は割と丁寧に組み立てたので、ストレート組で約3時間かかりました。
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原作の作画では、特に連邦軍のMSデザインが全体的に細長く、バランスが悪く見える機体が多いのですが、キットではかなり調整されているようです。
ただ、非常に細かい事ですが、漫画の作画が一定しないためにキットの再現度が高くありません。細部が漫画とビミョ~に違っています。

具体例を挙げると、宇宙用と陸戦型のデザインがミックスされていて、後の重力圏で戦ったモデルとは完全に一致しません。
キットは主人公たちが重力圏で戦った時の陸戦型で、その前に登場するア・バオアクー突入作戦時とは違う様です。
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上腕や大腿部はかなり寸詰めが行われているので、HGUCの先発キットと比較すると旧キット並に短くなっている様にも見えます。ただ、シルエットは調整されただけあって悪くありません。結構マッチョです。
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関節カバーの造形の都合から分割も細かいので良く動きます。前回紹介した陸ジムほどではありませんが、十分な可動域を持っています。とにかく特徴的でパーツが多いので、これはこれで興味深いキットですね。


□頭部
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目と口が一体になったマスク部分を前後から挟み込む6ピース構造です。

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裏側はこんな具合なので、後ハメ加工もシンプルで良いですね。

しかし、額には連邦軍のエンブレムがありますが、これはなんと言いますか……

○○超人の額の「中」とか「米」っぽいというか。

ガンダムファイターの頭に「連」みたいな感じですね。
もっとこう戦闘機のヘルメットみたいな造形にした方が良かったんじゃないかと、何度見ても思うのですが、皆さんいかがでしょうか?

□胴体―胸郭
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合せ目が工夫されたことで処理する箇所がありません。さらに二重関節化された腰椎で前後左右に屈曲させることもできます。
□バックパック
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かなりのボリュームのランドセルは噴射ノズルを含めて25点構成です。
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分割が工夫されているために合せ目は殆ど目立ちません。胴体背中側の刺し込みダボをバックパックで受けて接続する仕様です。
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付属サブアームのパーツを利用する事で武装を携行させることが可能になっています。アームは右肩はビームライフル用、左肩はシールド専用で左右の互換性が無く、展開・収納はパーツ選択式によるコンバーチブル仕様です。

また基本的に一体成型品ですが、サブアームの根元付近(バックパックとアームを連結するパーツ)は中空構造なので、同シリーズのジム同様に裏側に穴が開いています。

両サイドの噴射ユニットは固定式で稼働しません。

ちなみにバックパックは完全な新規デザインです。キットの他の場所に同シリーズのジムと共通ランナーが使われているため、ジム用のランドセルも殆どまるごとセットされていますが、背中への接続方法が異なるので互換性がないのは残念でした。
宇宙用へ改修するにはちょっと手間が掛かりそうです。

□肩
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新規デザインのショルダーアーマーは5ピース構造となり、ポリキャップ2点を含む関節カバーを前後から挟む構造です。
関節カバー内部のポリキャップを介して上腕と接続します。

アーマー部は分割が工夫されているので合わせ目消しは不要ですが、関節カバーの側面には分割線ができます。
ちなみにこのアーマーの作画が途中から変わって違うデザインになっているので要注意です。


□上腕
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関節カバーを模したひじ関節を上腕装甲に貫通させる形で肩と連結します。同シリーズのジム同様にかなり太いスジ彫りが成されています。しかしこのパーツの長さが若干短く、潰れて見えてしまうのが残念です。

ひじ関節の両側面にある突起を切除し、装甲板の内壁を加工する事で後ハメ加工が可能になります。
□前腕
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ポリキャップ二点を含む4ピース構造で左右に分割されているので、正面の見える位置に合せ目が入ります。内蔵されたポリキャップでひじ関節と手首を連結しています。デザインはジムと共通で、スパルタン搭載機とは異なります。

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ひじ関節は約135°程度曲がります。
□手
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ボールジョイントは外φ3.5㎜なので市販パーツと互換性がありますが、デザインが特徴的なので、他キットとの見た目の互換性は在りません。少々ズングリむっくりしていてシャープさにも欠けていますね。

サイズ的にはビルダーパーツの「MSハンド連邦用Sサイズ」やB-Club「EXガレージキットシリーズ」のハイディティールマニュピレーターが丁度良さそうですが、実際は全体像との兼ね合いなので、おかしくなければ何でもいいと思います。


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□腰
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前後左右のスカート部とポリキャップを含めて、全13ピース構造です。腹部が多重関節化された胴体と、ボールジョイントを介して接続し、脚部との接続は股関節の刺し込みダボで行います。

フロントアーマーは左右一体成型ですが、中央の連結シャフトを切断すればそのまま独立可動化させれます。裏側は中空です。こちらもデザインはジムと共通で、劇中の重力圏での作画とは若干異なります。宇宙で使われているタイプになってますね。

□大腿部
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大腿部上部のポリキャップを内蔵した関節カバーを介して股関節としますが、カバーは刺し込みダボで大腿部と連結されています。左右に大きく旋回させることができます。
関節カバーは前後からポリキャップを挟むので合わせ目を消す必要があります。ポリキャップ一個を含む大腿部は、装甲板で膝関節を前後から挟み込む3ピース構造です。合せ目はディティール化されて側面に配置されているため消す必要はありません。
□脚―膝関節
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ポリキャップ2個を含む6ピース構造で、関節カバーを模しています。合わせ目が目立つ正面に来るので消す必要があります。脛との接続は、膝関節側の刺し込みダボを脛側のポリキャップで受けて接続します。可動域はそこそこ広く約125°ほどありました
□脛
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ポリキャップ二点を含む9ピース構造で、左右に分割された脹脛に脛膝一体成型パーツを前からハメこんで固定します。更に別パーツ化されたスラスター噴射口4点を表側からハメ込みます。脹脛には合わせ目ができますが、分割が工夫されているため目立ちません。

□足
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浮揚艇の膨らんだスカートのような足はポリキャップ2個と関節カバーからなる8ピース構造です。

足首のカバーは左右に分割されており、分割線が正面に来るので合わせ目消しが必要です。足首カバーのボールジョイントで脛とクツを繋いでいますが、クツの可動域はそれ程広いありません。
靴底にもしっかりディティールが入っていますが、無印陸ガン同様にスラスターの類は見当たりません。

□ビームライフル
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左右二分割された本体にハイダーやサイト類を組みつける6ピース構成です。中央にはしっかり合わせ目が走ります。
ハンドパーツが小さいからか、グリップ周りの造形が少々ちゃちな作りになっています。
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しかしこの角張ったデザイン……。ビデオチャレンジャーのチャレンジブラスターに見えるのは僕だけでしょうか?

□ビームジャベリン&サーベル
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箒みたいな形のビームジャベリンは4分割されたクリアパーツ製エフェクトパーツを、2ピース構造の長い柄に刺し込んで再現されています。
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穂先のクリアパーツはモナカ構造なので中央に合わせ目ができます。こんな感じですが、あまり目立ちませんね。
専用の角度が点いた手首が付属しているので、両手で構えさせる事も可能になっています。
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最新刊までまだ読めていないのであれですが、これはどこに格納されているんでしょうか???説明書には特に何も書いてありませんでしたが、漫画には出てくるのでしょうかね。まあいいや。
□ビームサーベル
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非人道的な極悪給湯器です。クリアパーツをサーベルの柄に刺して再現します。
ランナー番号は「SB-13」で他キットとの共通品です。


□シールド
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ガンダムタイプの十字マーク付シールドが二点セットされています。

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あれですね、同時に大盾二枚を携行しているのを見るとあさま山荘事件を思い出しますね。同世代では解る人がほとんど居ないかもしれませんが。

通じるのは無軌道製作所のポックリさんぐらい?
□マーキングシール
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キットには注意書き等を含めたマーキングシールと、部分的な色を再現するメタル調のホイルシールがそれぞれ1枚ずつ入っています。
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マーキングシールは余白が透明になっていますが、かなり厚みがあるのでそのまま張りつけると目立ってしまいます。クリアーを重ね吹きして厚みを消す方法もありますが、1/144クラスではモールドが埋まってしまってシャープさが損なわれるので難しいところですね。

でも、結構魅力的なステッカーが色々入っているので、なんとか工夫して使ってみたいですね。段差が見えなくなれば良いんですから、溝に貼るとか、凸部全面に貼り巡らすとか色々工夫次第かもしれません。



□まとめ
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価格も若干高めで、パーツ分割が細かく部品点数も多めですね。
レイバー時代から変わらずの関節カバーがネックになっています。複雑かつ機械的ではない形なので合わせ目の処理も多くなっています。

当然ながら、シワの凹凸の中にもつなぎ目が出来てしまうので、慣れない人には結構大変だと思います。
消すために闇雲に削ってしまうと、皺のディティールが途切れてしまうので、プラモ感丸出しにならないような注意が必要でした。

また作品全編通して、連邦軍のMSのプロポーションがやたら細長いという特徴は、バンダイが工夫してくれていますので特に問題を感じません。ややネックなのは漫画の作画が安定しないので、細かい仕様がコロコロ変わってキットの再現性が落ちてしまっている事です。
気にしなければ問題無いので、あとの加減は好み次第ではないでしょうか。


既に結構いじくり倒されたデザインですが、これを更にミリタリー調に弄りまわすのも面白そうです。



------2017/09/05改訂

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Commented by ポックリさん at 2017-08-14 16:02 x
あさま山荘事件のくだりで指名された気がしたので馳せ参じました。

大盾2枚はジュラルミン盾を重ねて敵弾に耐えるための苦肉の策ですので、
こいつのア・バオア・クー戦仕様リスペクトとは違うと思います(日本語訳:こんにちは)

上記はさておき、パーツ分割や、キット外パーツとの互換まで詳細に明記されていて、わかりやすいレビューでガンプラ初心者、あるいは私のようにガンプラから離れていた人間にもわかりやすくて助かります。
「背中にある手持ち武装を掴むアーム」が公式で採用されていたのにも驚きです。ぶっちゃけガンキャノンの改良案として妄想したことがあったので……。

余談ですが、ビームサーベルの解説にある「非人道的な極悪給湯器」という文言に、連邦軍のS・A少尉に対する怨嗟の念を感じずにはいられませんがそのへんどうなんでしょうか(邪推)
Commented by sanbo_cho at 2017-09-05 16:27
> ポックリさん
>大盾
ほら、ちゃんと通じてる……。

>レビュー
販売店で外箱やランナーを見ただけでは解らない事を中心に、自分がキットを改修する時に確認している事を少々追加して書かせて頂きました。

>サブアーム
作中では予備弾倉を交換したりとそれっぽい描かれ方がしていました。ガンダムでこんな華奢でストイックな物が受け入れられるのかと思いましたが、案外うまく行っているようですね。

>ビームサーベル
そのような意図があったかは記憶にございませんが、誤解を与えましたことを誠に遺憾に思います。今後ともビームサーベルのさらなるレビューを行う事で責任を全うする所存であります。
by sanbo_cho | 2017-08-04 16:06 | 模型―レビュー | Comments(2)

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